一月八日の縁。

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今日は「縁」の話です。みなさんは縁と言われて何を思い浮かべますか?先日、石材業界の後輩で宮崎県にあるダイボ石材の大保くんが僕のfacebookにあげたブログを良いって言ってくれまして自分のブログでもそのことについてふれてくれました。これも縁だよね。ありがたいことです。こんにちは。石屋のけんすけこと清水健介です。

大保くんのブログはこちらから見てみてくださいね。

あっ ちなみに先日の僕のブログはこれです。お墓は死んだ人のためではなく、遺された人のためにあるというものです。

さて僕が最近体験した「縁」について書きたいと思うのですが、

2017年2月25日の話です。

そう昨日ね。

僕達石材店はお寺さんやお施主さんからの埋葬依頼を土日受けることが多いんです。埋葬が1日で複数件あるというのはよくある話なのですが、亡くなった日が全く同日というのは稀な話です。

そう昨日は同じお寺さんで2件の埋葬があったんですがお二人とも60代で亡くなられておりまして

亡くなった日が同じ1月8日でした。

埋葬ってすごく悲しいことなんだけど、昨日の僕のツイートです。

埋葬の参列者に小さい子が5,6人いたのかな。もうお祭りです。カロートの蓋をあけてみても興味津津です。

なにこれ~?
骨だ 骨!!

人って子供の無邪気さに本当に救われます。

埋葬なんだけど笑いに包まれます。

小さい子達にも一人一人ちゃんとお線香をあげまして故人に手を合わせてもらいました。亡くなったおじいちゃん。っていっても60代前半の方ですが、思い出を聞いたところ駄菓子屋に一緒に行ったことだそうです。

うん。うん。

埋葬する側なのですが、感慨深いものがあるわけです。

子供の興味は一瞬です。お線香をあげ終わりましたらもう違う事に夢中になってみんなでお寺中を走り回っておりました。

そんな中、一人の子供が小さい石塔に向かって石を投げている?コツコツとつついている?わけです。

まぁ当然お母さんから「そんなことしちゃダメ!」と怒られちゃうのですが、やめようとしません。

お母さんは若い20代くらいだったかな。この小さい石はなんですか?と質問をされました。

僕は「これは江戸時代のお墓で当時は○○家之墓というものはなくて故人の戒名をそのままお墓に彫ったことが多かったんですよ」と説明させていただきました。

こういうお墓ね。

文化2年とは1805年

僕はそんな説明をしながら見ていましたら

若いお母さんが正月って一月ですよね?

とお聞きになりまして…よくよく見てみますと…。はい。

1月8日に亡くなった子供のお墓だったんです。しかも文化2年

同じ日に

同じ場所で
同じ命日の人が3人

これを「縁」と言わずして 何を縁というのだろう。

埋葬ではあったのですが、その子供のお墓にも手を合わせてきたという話です。

お花が綺麗でした。

小さい子には大人にはない不思議な感覚器官や第六感?などがあると言われますが彼には何か見えていたのかな。使用者不明のお墓なので無縁に近いのでお墓参りの方とかはいないのかもしれません。自分もいるよ!って言ってたのかな??

いずれにせよ。手を合わせることができて供養することができました。

そんな「縁」の話でした。

では また。

この記事を書いた人

清水 健介
清水 健介この記事を書いた人
創業明治10年東京都上板橋の石材店清水屋5代目社長の清水健介です。令和元年に5代目就任。学生時代からやってきた納骨回数は2000回を超える。お墓、石のことなら何なりとご相談をいただければと思います!お墓を作ったはいいけど、コケだらけなんか嫌!“また会いに行きたくなるお墓つくり”を提案しています。髪がくるくるしているけどパーマじゃない。これは無料パーマだといいつづけている。全国石製品協同組合 理事、東京都石材業政治連盟 幹事長。
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