こんにちわ。石屋のけんすけこと清水健介です。明日からお盆ですね。僕は早めに休みをいただきまして奥さんの実家の尾花沢へ行ってきました。東京にはすでに帰ってきているのですがあの味が忘れられないのです。
表面が白っぽく粉をふいている様に見えると思います。これはきゅうり自体が乾燥や雨などから守るため自然に生成する成分で、これを「ブルーム」と言います。 しかし、消費者からみると、一見農薬のようにも見え、見た目もよくなかったので、このブルームが出来ない品種「ブルームレス」がつくられたとのこと。
しかし、本来ブルームにより守られていたものが剥き出しになるから、きゅうり自体の皮が厚くなって、逆に中の果肉は柔らかくなってしまったらしい。
この昔ながらのキュウリがやばい。噛むと周りの人にも聞こえる
ポリッ ポリッ
という歯切れいい音。
味噌など何もつけなくても美味しい。素材そのものの味がするわけです。
僕は東京生まれ東京育ちで、正直塩むすびなんかには見向きもしなかったんです。
だって味がしないと思ってたから。
でも奥さんと結婚して山形へ行くようになってからおったまげた。お米と塩だけ。この塩むすびが尋常じゃないほど美味しい。お米の味というものをちゃんと味わった気がしました。お義母さんの握り方も達人の域だね。空気を一緒に握っているというか
硬すぎず 軟らかすぎず
東京ではこの味を食べることはできない絶妙な加減の塩むすびです。
目に見えている光景のすべては先人達の努力である。
東京には土地がないです。必然的に家を作る時、また分譲住宅などでは昔からの仏間などは当たり前のようにないわけです。奥さんの実家の仏間には歴代の当主の方々の写真?絵?が飾られています。昔はよくこの光景を見たのですが、最近ではお客さんのお家へ行ってもこのような光景はほとんど見なくなってきました。
よくジブリの映画などで田舎の風景や森の風景が描写されています。人はそれを見て懐かしいなという感情をいだくのですが『おもひでぽろぽろ』の中でトシオが言っていたセリフが僕の脳裏から離れないのです。
山奥はともかく、田舎の景色ってやつはみんな人間がつくったもんなんですよ。 人間が自然と闘ったり、自然からいろんなものをもらったりして、暮らしているうちにうまいこと出来上がってきた景色なんですよ。
この景色を人は懐かしいと思うんですよね。
農作物は土と水が当然必要なので,生産する土地の特性?もはや能力に左右されるといってもいいかもしれないです。肥よくな大地というけど本当だね。ありがたいことに、あのお米やキュウリの味を生み出しているのは言うまでもなくそこの土と水。そしてその土地は先祖さん達が自然の中で生きるために開墾して長い年月をかけてつくった結果、肥よくな土地となっているわけです。そんな事を塩むすびを食べながら、お仏壇に手を合わせながら思っていました。
僕が仕事をさせていただいているところの練馬では多くの農家さんが農業をやっているのですが、相続によって厳しい状況にあります。
トウモロコシを作っている農家さんでは相続税のため一部畑を売らなくてはいけませんでした。売却した農地には分譲のマンションが建ちました。残りの畑でトウモロコシを作ったところ風向きが変わり受粉がうまくいかず時期が少しずれ味がスゴく落ちてしまったとのことです。生きている野菜は本当に繊細です。
当たり前に食べている野菜は当たり前ではなく、その土地に守られていたのだなと思うわけです。生産者に感謝だし、その人達の先祖さん達に感謝しなければいけないとお盆を前に改めて思ったのでした。
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この記事を書いた人
- 創業明治10年東京都上板橋の石材店清水屋5代目社長の清水健介です。令和元年に5代目就任。学生時代からやってきた納骨回数は2000回を超える。お墓、石のことなら何なりとご相談をいただければと思います!お墓を作ったはいいけど、コケだらけなんか嫌!“また会いに行きたくなるお墓つくり”を提案しています。髪がくるくるしているけどパーマじゃない。これは無料パーマだといいつづけている。全国石製品協同組合 理事、東京都石材業政治連盟 幹事長。
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