こんばんは。石屋のけんすけこと清水屋5代目予定の清水健介です。今日を一言で表すと
暑すぎ!
練馬では27度はあったでしょうか。お墓の中は墓石が熱をもったり、熱を反射するので30℃近くに感じます。墓地の計測に行ったのですがもうヘトヘトでになりました。
色々なバリアフリーのカタチはあるけれど、お墓ではどんなものがあるの?
今日はそんなお話を。お寺さんで仕事を長い事していると檀家さんの変化をつぶさに見て取ることができます。凄い健康だった方もご病気などをして急激に体調が悪くなってしまったり、足が悪くなって杖をつくようになった方をいっぱい見てきています。でも皆さん体の調子が悪くても、お彼岸、お盆だけでなく月に2,3度は必ずお墓参りに来るのよ~。キャハハハと笑いながら明るく話してくれます。
お墓のバリアフリーという言葉は何年前くらいから出てきたのかな?と考えてみると10年くらい前からでしょうか。もうちょっと前かな。
家は当然住むところなので最優先で玄関、トイレ、お風呂などにバリアフリーが導入されるけど、お墓は?というとまだまだなのかなというのが現状です。
新規にお墓を建てる時はもちろんですが、お墓のリフォームの時になるべく体のことを気遣った設計にすることは最近増えてきましたね。
今回のお客さんの依頼はまさにこのバリアフリーにしてほしいということ。こんな図面を作ってみました。
既存の五輪塔などをそのまま残すのですが、旦那さんが階段を上らずにお線香をあげれるようにしたい。今回の課題はこれ。
ご納骨などのお仕事をしている中で車イスの方、足が不自由な方は多くいらっしゃいます。その方々が一番苦労していることは
お線香をあげること。
お墓掃除などは健常者の方がすることで解決するのですが、いつも見ていると、人の代理でお線香をあげるのではなく、自分自身でお線香をあげたいという気持ちが皆さんにあります。それは故人に対しての哀悼の気持ち、弔いの気持ちを表現したいという事なのだと思います。
僕もなるべく自分でお線香をあげていただけるようにしたい。そのような気持ちをくみ取ってお墓をデザインします。
本当のバリアフリーなどは参道とお墓の入り口の段差を同じにすることだと思います。今、民間の霊園などでは一般的に施行できたりしているものではありますが、お寺だと本当に段差をなくすことが難しいということもあります。理由としてはお寺の参道は水はけがイイところが全てではないのです。
水はけがよくないところなどは雨によって泥水がお墓に入ってしまうこともあります。今回の場所もそのような場所なので数センチだけ参道よりもお墓の入り口をあげています。
人それぞれの状況に合わせてバリアフリーのお墓をデザインする。
家の場合だと手すりとかをつけたほうがいいのでしょうがお墓では門柱などを手すりの代わりにしやすいようにデザインしたり、敷き砂利をひいている場合、ゴミなどのお掃除が大変ということもあるので敷き石に設定させていただきました。段差もないし不安定ではないしね。
安心、安全にお墓参りをしていただけるところを作ることが僕の役目ですからね~気にいっていただけると嬉しいです。
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この記事を書いた人
- 創業明治10年東京都上板橋の石材店清水屋5代目社長の清水健介です。令和元年に5代目就任。学生時代からやってきた納骨回数は2000回を超える。お墓、石のことなら何なりとご相談をいただければと思います!お墓を作ったはいいけど、コケだらけなんか嫌!“また会いに行きたくなるお墓つくり”を提案しています。髪がくるくるしているけどパーマじゃない。これは無料パーマだといいつづけている。全国石製品協同組合 理事、東京都石材業政治連盟 幹事長。
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