連日連夜忘年会がつづいております。ここのところ家にあまりいない僕です。こんにちは。石屋のけんすけこと清水健介です。
日本のお酌文化ってのは1日だけであれば、知らない人と話すキッカケにもなるしコミュニケーションを深めるのには非常にいいのですが連日となれば話は別。ビールに日本酒 お酒がまざりに混ざって体調を崩しそうです。いやいやキツイ…。そして本日も忘年会となっております。
はい。そんな月曜日ですが昨日は板橋区のお寺さんの大掃除会に初めて参加してきました。なぜ初めてかというと檀家さん内の団結された有志で今まで大掃除をやってきていたのですが、ここ最近は亡くなる人や動けなくなる人も増えてきて人手が足りなくなってきていたそうです。今までクローズされてきた大掃除会をまずは知っている業者を集めて執り行うというものだったみたいですね。
はじめての行事ってものは勝手がわからずいささか緊張するものです。日曜の朝8時にお寺さんへ行ってみるとドラム缶の前に集合しててね~とお寺の娘さん。
まずは井戸の水をこのドラム缶と鉄鍋?でお湯を沸かすらしいのです。山門のススを竹で払いこれで洗うとのことです。石川五右衛門はこんな感じでグツグツ茹でられてしまったのか…と想像なんかしていましたら知り合いの方々が続々集合してきました。
今回のメンバーは30名弱。石材店の僕をはじめ、仏具屋、鳶、屋根大工、電気屋等の業者と檀家さんの混成チームです。女性軍は本堂内や客殿内の担当とのこと。
僕ら外回りはブロワーという風をおこす機械を持ってあっちへ行ってと言われまして見てみますと、屋根にハシゴがかかっているじゃないですか。
ピーン!
ときまして
あっ 僕屋根の上に登るのね…。
そんな仕事したわけないですが、言われた仕事はきっちりさせていただきます。初めてじゃないかな?最初は恐る恐るでしたが長ハシゴをのぼって瓦ぶきの屋根の上へといきました。
ケヤキの木は本堂上の屋根までかかっておりましてかなりの量の枯葉が溜まっておりました。お寺さんには樹木が多く枯葉を落とす箇所は多岐に渡ります。当然屋根だけではなく雨水が流れるトヨがありますので本堂、客殿、自宅すべての屋根の上を伝っていきブロワーで吹き飛ばしていくわけです。
最初は緊張していたのですが、あまりの作業量でそんな事を思っている暇もなく熱中しておりますと額からボタボタと大粒の汗が流れてきました。
ブロワーは軽量とはいえ、屋根上で長い時間振り回していると腕もパンパンになってきました。すべて枯葉を落としましたら今度はゴミ袋へ詰めなくてはいけません。
神社のどんど焼きのように燃やせればいいのですが、そこは東京。できません。愚直に1つ1つ70リッターの袋へ詰めていくわけです。
そうこうしていますと10時のお茶の時間です。青空の下、石畳の上にブルーシートをひきまして長机をボンボン!と置いて青空お茶会の開始です。
枯葉をブロワーの風であつめ、袋に入れる。この行程を何回繰り返したことでしょうか。やっとゴールが見えたかと思っていましたが、側溝の中も掘り起こすとのこと。その長さを見てみると外まで続いており何十メートルあるんだ…と絶望の淵にたたされました。
このような仕事の場合、愚痴ろうが何をしようが自分達が手を動かさないと終わらないのです。一歩一歩とにかく掃除を進めていきます。
1つの箇所が終わると次の箇所へ…。自然との闘いです。あいつらは悪くないのです…。剪定しない人間が悪いのです。おぉ竹藪のところめっちゃあるわ…。
お昼にカツカレーをいただきまして元気を取り戻したかに見えたのですが、膨大な作業量にメンバー全員のパワーが圧倒的に下がっているのを感じました。
僕が担当のチームは落ち葉だったのですが、今やっている落ち葉はケヤキ。休憩時上を見てみますと…
イチョウ…落ちていない…。
もう圧倒的な落ち葉の量に皆が無言になってくるのです。まぁそうこう頑張っていますとだんだん終わりも見えてきまして最終的にこのような感じになりました。
少し休憩しておりますと…風が吹きまして…イチョウの葉っぱがパラパラ~なんて落ちて皆でへこむわけです。
そして申し合わせたように
見ないようにしよう
と決めたわけです。
30名弱で朝から作業をして16時前くらいまでほとんど動きっぱなし。高齢化も考えるとこの先何年続けられるか非常に不安になるわけです。この枯葉との戦いというのは木を切らない限り永久に続きます。僕が思うこれからの寺院管理について私的に考えてみました。
一人一人に日当を渡すのもコスト的に非常に大変になってきます。当然外部の掃除業者へ外注で出せばコスト面での負担は大きなものになってきます。しかし、マンパワーが純粋にいる。
ではどうすればいいか。
僕は持論として持っているのは神社仏閣は情操教育上 最適な場所だと思っています。日本人の持っている感覚として見えないものに畏怖を感じる。バチがあたる。このような考えを多くの日本人が持ち共有しています。
神社仏閣の近隣にある中学校・高校の野外教育の場所として使っていただければと思うのです。ただ、掃除をしてくれというのではなく、仏教での相手を大切にする心や相互扶助の精神を住職さんに語っていただき。教育+掃除をつなげればいいと思うのです。やることはしんどいですが、仏像・本尊様がある前で掃除をして何かを感じそれぞれが持ち帰っていってもらえればと思います。
掃除って人の性格が出ますよね。しっかりやる人、サボる人、やるんだけどカドまで掃けない人。先生にとっても生徒の色々なことを把握するのにいいと思うんだけどな。いかがでしょうか??
掃除が終わり忘年会へ突入です。16時からビール、日本酒です。みんな朝から走り続けているので酔いがまわりヘロヘロです。
初めて会った方々でも何時間も一緒に掃除していればいい関係になれます。そんな日曜を僕はすごしていましたとさ。
さて、今日も忘年会へ行ってきます。
この記事を書いた人
- 創業明治10年東京都上板橋の石材店清水屋5代目社長の清水健介です。令和元年に5代目就任。学生時代からやってきた納骨回数は2000回を超える。お墓、石のことなら何なりとご相談をいただければと思います!お墓を作ったはいいけど、コケだらけなんか嫌!“また会いに行きたくなるお墓つくり”を提案しています。髪がくるくるしているけどパーマじゃない。これは無料パーマだといいつづけている。全国石製品協同組合 理事、東京都石材業政治連盟 幹事長。
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