お墓の承継者がいない。永代供養をした時の話。変体仮名の話もあるよ。

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こんにちは石屋のけんすけこと清水健介です。昨日は弁護士さんとの打ち合わせだったのですが、会議場所の事務連絡の手違いで違うところに行ってしまい「おいマジか!」と正直ムカッ!!っとしてしまいました。ですが…ある方の言葉を思い浮かべムカムカしていたのですが、強制的に笑顔をつくりましたところ不思議とスッと怒りがどっかにいきました。いやいや不思議ですね。人はミスする生き物ですからいつまでもムカムカしても仕方ないですもんね。許す心の余裕を常に持っていたいですね~。

その会議から帰ってきまして事務所ではあるものとの格闘がおこっていました。僕も色々調べたり、ツイッター上で色々教えていただいていたもの。それはある方のお名前それも「変体仮名」で書かれているものでした。

変体仮名へんたいがなとは、平仮名ひらがなの字体のうち、一音一字に統一された1900年(明治33年)の小学校令施行規則改正以降の学校教育で用いられていない平仮名の総称です。

こんな感じで読むための表を持っているのですが、まぁ色々な書き方、崩し方があるのです。字は人が書いているものなので“クセ”というものがあります。そういうものも交じって判別が非常に難しいんですね~。

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いろはにほへとちりぬる…って右上から書いてあるよ。

ネット上にも検索サイトはある。でも無数に書き方あるのでそれを見つけられるかが勝負。昔の人って少し時代の違う手紙とか読めたのかな~。クセ字のオンパレードですからね。

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恵 が ゑ になるんだけどここまで変わるんですよ。

夕方かな?ツイートしたら皆さん親身になって探していただいて本当にありがとうございました。皆さんのおかげで何とかなりそうです。

さて、別の話題になりまして

今社会的な問題となっていること。お墓の承継者問題

あなたは承継者いる?いない?それだけがお墓の承継だけの問題ではない時もあるのです。今回は僕が実際に経験した話。

親戚関係に理解を求めないと大変なことになるかも。

あるお墓にある仏様を永代供養墓に移し墓所解体工事を受けたことがありました。僕は石材店ですのでお施主さんの決定に従わなくてはいけませんので作業を進めていました。お坊さんによるお墓での読経・墓石の魂抜き・お骨を永代供養墓へ入れる流れの中で親戚さんが泣き始めたのです。

なんで… なんで…。

最初はすすり泣きでしたが、最後は号泣です。そうするとお施主さん(この場合は解体、お骨を永代供養にすることを決定した人)がこう言いました。

うるせぇんだよ!こうなったのも母親のあいつがすべて悪いんだ。

お骨が納骨堂に入るとお施主さんは怒り、これで「終わりだ!」の一言を残し泣き崩れる親戚さんに目もくれず帰ってしまいました。親戚の方は泣き崩れて「なんで相談してくれなかったの…。」と言っていました。全然救われない話です。

どうなのでしょうか。生前色々あったにせよ、亡くなった方々への供養の気持ちは一緒なのか、憎しみ?のほうが強いのか。非常に考えさせられる内容でした。

この話はたまたまあった物語のように思いますか?実は石材店の仕事をしていますと年に2,3件は必ずこのような問題と向き合う事が多いです。そのどれもが生前によく話し合いをしていなかったことが原因です。

僕は決定権者ではないのでアドバイスをするくらいしかできません。人と人同士の話ですので親子関係であろうと骨肉の争いはあると思います。承継者の問題、お墓の問題をどこかで区切りをつける形でお話合いを持ったほうがいいとしか言えないのですが、最終的に誰かが悲しむ可能性もあるということを知っていただきたいのです。

ちなみに上記の例で承継者はいましたが、何かしらの関係で承継が嫌ですべて放棄したという例なのです。もしかしたらですが、お骨を永代供養に出すことをせず親戚さんが引きとれた可能性もあったかも…。かなりイレギュラーですがね。また、お施主さんご自身が亡くなった場合はどうなるのでしょうか。よくよく考えて決断されることをお勧めいたします。

この記事を書いた人

清水 健介
清水 健介この記事を書いた人
創業明治10年東京都上板橋の石材店清水屋5代目社長の清水健介です。令和元年に5代目就任。学生時代からやってきた納骨回数は2000回を超える。お墓、石のことなら何なりとご相談をいただければと思います!お墓を作ったはいいけど、コケだらけなんか嫌!“また会いに行きたくなるお墓つくり”を提案しています。髪がくるくるしているけどパーマじゃない。これは無料パーマだといいつづけている。全国石製品協同組合 理事、東京都石材業政治連盟 幹事長。
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