お墓は未来へのこすメッセージ

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こんにちは。石屋のけんすけこと清水健介です。昨日は四ツ谷にて全国優良石材店の会東京支部の支部長選挙開票日でした。隣の部屋では広島優勝ということで誰もが知っている元プロ野球選手がインタビューを受けていてびっくりでしたわ。

それはさておき選挙によって選ばれたメンバーの互選の結果、栃木家石材店の印部社長が新支部長に決定しました。これからもサポートしていきますのでよろしくお願いいたします。

石にのこすメッセージ

先日ブログにて石に彫刻をしていると何年も遺るということを書きました。記事はこちらから。そのことを考えていたら、ふとある人のことを思い出したのです。

生前に僕はお会いしている方で山田一雄さんと仮名をしましょう。

山田さんは健康オタクで毎年健康診断に行かれていたそうです。趣味は歩くことが好きで奥様と二人で山などにハイキングに行かれることもしばしば。生前に墓地を購入していたので年末にカレンダーを持って行き挨拶をしながらそんなことを話していました。ですが、山田さんは突如体調を崩し入院されます。入院後数日でお亡くなりになってしまいました。僕もショックで原因を聞いてみると末期のすい臓ガンだったそうです。

奥様は悲しみに暮れて健康診断毎回行っていたのに…と話されていました。旦那さんが意識がある時に人間ドッグに行ってもっと検査していれば…と話されたそうです。

すい臓などは“もの言わぬ臓器”と言われるように何か異常があり検査で見つかった時にはかなり深刻な状態になっていることが多いのだそうです。

山田さん一家はお寺さんでも屈指のお墓参りの回数です。会うと少しお話をして話題はやはり毎回人間ドッグへ行っていればね…となります。手を合わせてお祈りする先ではお父様のことを色々思いだし、亡きお父様の死と向き合っているのだと思います。

すでに墓地は建てたのですが、今思えば何か亡くなられたお父様のメッセージをどこかへ彫刻しても良かったのかなと思います。

誕生日には人間ドッグへ行けよ。

ここまで直接なメッセージではないにしろ

誕生日は体の点検日だぞ。

って彫ってあっても山田家には不思議はないのです。むしろお孫さんなどはそのメッセージを見る度に思い出してくれるでしょう。石に刻むということはそれだけ意味があることなんです。

IMG_2342

まだ足りぬ 石をたたいて あの世まで

こんなメッセージを未来の子孫にのこせたらかっこいいよね。

それではまた!

この記事を書いた人

清水 健介
清水 健介この記事を書いた人
創業明治10年東京都上板橋の石材店清水屋5代目社長の清水健介です。令和元年に5代目就任。学生時代からやってきた納骨回数は2000回を超える。お墓、石のことなら何なりとご相談をいただければと思います!お墓を作ったはいいけど、コケだらけなんか嫌!“また会いに行きたくなるお墓つくり”を提案しています。髪がくるくるしているけどパーマじゃない。これは無料パーマだといいつづけている。全国石製品協同組合 理事、東京都石材業政治連盟 幹事長。
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