お墓拭きながら考えた。たましいいれ??って

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今日のお昼に日高屋に入ってラーメンを食べていたら、隣のおじいちゃんが真っ赤でものすごく辛そうならーめんをむせまくってなかなか食べれないのを心配していた石屋のけんすけこと清水屋5代目予定の清水健介です。

自己紹介についてはこちらをご覧ください。僕がなぜ石屋さんになったかとか色々書いてあります。

今日の話は

お墓の魂入れって何?

(ちなみに僕は東京でこの話は首都圏の話です。宗派や地域によってやり方は様々です。)

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先日お墓を建てていただいた柄澤さんのお墓を拭いていて色々思ったので書いてみようと思ったわけです。

その前に柄澤さんのご紹介を柄澤さんは大工さんで板橋区西台でお仕事をしています。僕がお世話になっているお寺さんのお仕事をしますし、家のリフォームもやる。この前はうちの親戚のおうちの外壁も塗りなおしていたな~。信頼できる大工さんなのです。お会いしたら改まらずにこんちわ~!って言える関係です。柄澤さんのおうちは亡くなっている人はいません。ではなぜお墓を作ったか。僕が拭いている手で見えずらいのですが、“ありがとう”となぜ彫ったか。

実家から先祖の土を持ってくる。

柄澤さんの故郷は遠くにありそこには実家のお墓がある。そして継ぐ方もいる。なので自分達の住まいの東京でお墓を持つことに決めました。ここまではよくある話。でもただ建てることを選択しなかった。

実家のお墓の脇から土・砂を持ってきた。

そしてそれを納めるためにお墓を作り始めることにしました。実は少しの期間、家で持っていたらしい。でも心がずっと落ち着かなかったとのことなのです。

柄澤さんは

自分が生きていることは先祖からの繋がりと考えている。

自分の両親、先祖のことを大切にして東京で遠く離れていても繋がっていたいと強く思っているのです。そして今回お墓を建ててから少し時間が経ちましたが魂入れをすることになりました。

お墓は建てただけだと単なる石。魂を入れてお墓となる。

お寺さんにお経を唱えてもらい、地域によっては昆布・野菜などの御供えもしたりします。入魂式(にゅうこんしき)、開眼(かいげん)などとも言います。

これをして初めてお墓となる。新規建立などの場合は納骨法要と一緒に魂入れをやることが多いです。

一方、民間霊園・公営霊園などの場合 自分は完全無宗教でよくわからんという方が今増えているかもしれないです。その方達の場合の考え方はどうなのでしょうか。

仏様なのか…。釈迦さんなのか…。神様??僕は今回の柄澤さんの例が一番当てはまると思う。自分は一人だけでは生まれてはきません。必ず両親がいるし、先祖がいる。この繋がりをお墓を通して大切にする。そういうことにしてもいいと思う。

ピンとこなかったら色々自分の言葉で言い換えてみましょう。

自分の想いを込める、願掛け、祈念、建てたからには長く維持したい!健康維持!家内安全!

たぶんそのピンときた言葉が自分のお墓つくりをした意味。その言葉が言霊になって仏教の魂入れとニアイコールになるはず!

ありがとうの意味は?

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よく亡くなった方へ“ありがとう”というのはあります。でも柄澤さん御夫妻は自分達が亡くなった後、そこに来ていただける人達のことを想像している。

そのお参りをしてきた人達へありがとう

きっと柄澤さんのご家族の絆は強いんだろうな。そしてみんないい関係なんだろうなと思ったお墓つくりでした。

お墓はつくってゴールじゃない。つくってからがスタート。

ほんではまたあした。

この記事を書いた人

清水 健介
清水 健介この記事を書いた人
創業明治10年東京都上板橋の石材店清水屋5代目社長の清水健介です。令和元年に5代目就任。学生時代からやってきた納骨回数は2000回を超える。お墓、石のことなら何なりとご相談をいただければと思います!お墓を作ったはいいけど、コケだらけなんか嫌!“また会いに行きたくなるお墓つくり”を提案しています。髪がくるくるしているけどパーマじゃない。これは無料パーマだといいつづけている。全国石製品協同組合 理事、東京都石材業政治連盟 幹事長。
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