こんにちは石屋のけんすけこと清水屋5代目予定の清水健介です。最近、腰の痛みが抜けずにお客さんとの打ち合わせでソファに座って説明していると腰がピキーンっと張ってくる感じがしんどすぎて、説明しながら奥さんも床に座っていたので同じく床にすわり話すことで痛みから逃れました。角度だな。ソファとテーブルの関係って重要と改めて気付きました。
こんな感じなのでボール打ってませんし5月のゴルフコンペ大丈夫なのでしょうか…。
さて、本日はお墓を解体する作業の前に住職さんに魂抜き供養(閉眼供養)をしていただき骨がめを取り出す仕事をしていました。ちなみにですが、魂抜き供養(閉眼供養)とは墓所完成時ではお墓というのはただの石の状態です。そこへ魂を入れてもらう事(お経を読んでいただく)ではじめてお墓となります。今回はその逆。ただの石に戻してもらう作業です。そこではじめて解体、廃棄処分ができることになります。
石からお墓へなるのは開眼供養を通してから。
お墓というものは土地との結びつきがとても強いものです。生活や時代、体調の変化などは、お墓を建てた後 何十年も経ってくると色々環境が変わってくるのは当然のことだと思います。今日はご主人さんがご病気をされて車が運転できなくなってしまったので、お墓参りに来ることができない。なので自宅付近にお墓を作り直したという方でした。
お墓の引っ越しをしたいところですが、新規にお墓を建てる場所では規約によって既存である墓石を持ち込みできないところも多くあります。寺院墓地、民間霊園、公営霊園によっても規約がすべて違うので確認してみたほうがいいと思います。
なので今回はお骨のみの引っ越しですね。
東京では骨がめで納骨されていることが多いので引っ越しは比較的簡単ではあります。墓所の解体のほうが本当に大変です。関東地域以外のところで骨がめで納骨せずにお骨をそのままあけて納骨する地域では引っ越しはどうするのかとふと疑問に思いました。うちらの仕事はその土地の風習、慣例に左右されるところが多いのです。なので僕で言うと西のしきたりとか東北の作法などはあまり知らないというのが実情です。逆に東京ではこういう風にするの??と地方から来られたかたが納骨式の時に質問されることも多々あるんです。お墓はつくづく形態も作法もすべて違うと改めて思いました。
でも今回の方々はお墓をなくしてしまうということではなく次の時代に繋げるという選択肢をとられた。お墓を解体して、移転して、新規に建てるってその決断はあまりできるものではないですからね。
最後に住職さんが長い間お世話になりましてありがとうございますって頭を下げてお礼をおっしゃっている姿が印象的でした。
お墓のリフォーム 全部新しくすればいいってもんじゃない。
今仕事の話をうけている方のお墓の前で少しの時間そんな思いを考えてました。長年親しんだお墓も時期によって作り替えなくてはいけない時があります。すべて廃棄して新しくすればいいというものではないと僕は思っています。江戸時代に作られたものなどは極力残しておきたいし、もう二度と作れないものですからね。お子さん、お孫さんにそのようなものがのこっていると何年後か何十年後かわかりませんが必ず会話が生まれると思います。そこまで古い時代から自分の先祖がつながっていて今の自分がいるってね。
そういう場所を作ってあげることが僕らの仕事。
お墓は命の大切さを教える教育の場
教育者はもちろんご両親。命はすべて繋がってるんですよ。誰が欠けても今の自分はいないんです。僕らが作ったその場所がそういうところになっていってくれたらいいな。
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この記事を書いた人
- 創業明治10年東京都上板橋の石材店清水屋5代目社長の清水健介です。令和元年に5代目就任。学生時代からやってきた納骨回数は2000回を超える。お墓、石のことなら何なりとご相談をいただければと思います!お墓を作ったはいいけど、コケだらけなんか嫌!“また会いに行きたくなるお墓つくり”を提案しています。髪がくるくるしているけどパーマじゃない。これは無料パーマだといいつづけている。全国石製品協同組合 理事、東京都石材業政治連盟 幹事長。
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