発信していないと伝わらない。お墓も仏具も同じさ。

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こんにちは。石屋のけんすけこと清水健介です。

先日福島県へ出張に行きましてお仏壇を製作している会社さんへ行ってきました。うちの会社は石材店なのですが、

「亡くなった人を供養する」

この大切なことをより多くの人へ伝えたいという僕の信念がありましてお爺さんの代で一時休止していた仏具の販売を再開したところなんです。

職人さんは黙々と仕事をしていました。

石材もそうですが、仏具を取り扱うにはやはり製作過程から見なくてはということで僕が参加している会のみんなと伺ったわけです。工場はちゃんと見学コースも設けられているくらそれは大きい工場でした。木材の乾燥から加工、組み立て、塗装と見てきましたよ。

工場見学の前に社長さんとお話をさせてもらったのですが、印象的だったお話は

「お仏壇・お墓に手を合わせている大人ってカッコいい!と思ってもらわなくっちゃ!」

うちらが若い人達へそのお手本にならなくてはというお話をお聞きしました。ほんとそうだよね。供養ってカッコいいって言ってもらえるって発想はなかったな。

供養=大事

が今までだったけど、

供養=カッコいい

うん。いい感じかも。

ここだけの話ですが、社長さん伝統工芸や既存にあるような仏具、仏壇は正直もういい。そうではなく若い人にカッコいいと思ってもらえるものや店舗つくりをしなきゃいけないとおっしゃっておりました。

また、日本のみならず外国へも積極的に商品の展開をしていて供養の心を伝えている方でした。しっかり刺激をうけてきましたよ~。

さてさて、工場見学ですが木材加工しているのにホコリ?木くずがないことに凄く驚きました。綺麗なんですよね。結構な集塵機がつけられているみたいで気圧が変化するほどだそう。漆等の塗装についてはクリーンルームもあって徹底的に管理されているんです。

はい。

見学させていただいた工場なんですが、

もうね めちゃめちゃこだわってる!

仏具の完成の良し悪しは製材の木目で変わってしまう

もう木から買い付けしているわけなので、アク抜きから乾燥に木の製材の仕方までがこだわりぬいている。

木目を合わせる

左右対称に木目を合わせている

外国で作ったお位牌・仏壇はここいらがアバウトらしいです。う~ん。言わないと伝わらない…。

組み立てでは女性が活躍されていました。品質的に男性が組み立てるより、女性が組み立てたほうが完成精度が高いとのこと。

仏具・仏壇で重要なのは木の水分量だった

これは知らなかったです。聞いてみてなるほどと思った。適正な水分量になっていないとあとで歪んできちゃうということ。

木は水分があるわけなので伐採後にすぐに使えるわけではないわけです。乾燥させなきゃいけない。伐採後4年くらいかかるんですって。

それもこれも

日本の生活環境が変わったから

昔の日本家屋は隙間だらけでより自然環境に近かったんですよね。なので木の水分は14%前後でよかったらしいです。でも今のお家は高気密高断熱です。なので8~10%の木材含水率じゃなければいけない。天然状況だと木材の水分含有量14%までしかいかないらしいのでそれを8~10%くらいに乾燥させる技術を持っているということなんですね。

ほ~聞かなきゃわからない…。

悲しいかな海外で作ったお位牌も国内でここまでのこだわりを持ったものも同じように扱われている現状があるんです。しっかりもの作りをしていても伝わっていなかったら自己満足にしかならないわけです。

一通り見学させていただいた後に僕の頭にはずっとあったことなのですが、発信って本当に大切ってこと。僕なんかは東京なわけで、まぁまずはお仏壇を置く仏間がないわけです。ハウスメーカーも最初からは作らないんだよね。なので昔ながらのお仏壇というものがどんどん置けなくなっている。とにかく場所がないんだ~。

発信していなければえっ?お位牌って木でできてたの?プラスチックじゃないの?って言われかねない時代なんです。

今ね仏具の価格とかメチャメチャ下がっているわけですよ。同じようなものを皆が売っていてその価値も伝えきれていない。故に価格競争になる。でもホンモノを見て思ったのはやっぱり発信の重要性です。出張から帰ってから色々考えることがありまして、僕に何ができるか。今回の見学で思ったことを翌日の実務の中でも生かしていかないとと思っております。今ちょいちょい実行にうつしていましてまた形になりましたらご報告しますね。

おまけ

お仏壇やお位牌に金伯が貼ってありますがその作業現場も見てきました。

ガラス張りの部屋を外から見たわけですが、空気が黄色っぽい??

はい。

女性のみが金つけをやっているのですが、空気中に3分の1は舞っているとのこと。写真は撮れなかったのですがイスや作業をする机も金色に色づいていたわけです。すごかったよ。まじで。机が金色。
手袋も金まみれ。
これを集めに集めて金の延べ棒にまたするんですって。いやいやすごいわ。
ではまた!

この記事を書いた人

清水 健介
清水 健介この記事を書いた人
創業明治10年東京都上板橋の石材店清水屋5代目社長の清水健介です。令和元年に5代目就任。学生時代からやってきた納骨回数は2000回を超える。お墓、石のことなら何なりとご相談をいただければと思います!お墓を作ったはいいけど、コケだらけなんか嫌!“また会いに行きたくなるお墓つくり”を提案しています。髪がくるくるしているけどパーマじゃない。これは無料パーマだといいつづけている。全国石製品協同組合 理事、東京都石材業政治連盟 幹事長。
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